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WHITE ALBUM2 -introductory chapter- レビュー

WHITE ALBUM2 -introductory chapter-

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(2010/03/26)
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今回レビューするは、2年ぶりに丸戸史明さんがシナリオを手がけた『WHITE ALBUM2 -introductory chapter-』

自分は一応『1』を9年前にプレイしているはずですが…内容はさっぱり覚えていません(何
当時のLeafさんと言えば「雫」「痕」「ToHeart」「こみパ」とヒット作を連発していたはずですが、この「ホワルバ」だけは殆ど印象を残していないのですよね。不思議です。

とはいえシナリオを手がけるのは、ラブコメ・ラブストーリーを書かせたら天下一品の「丸戸史明」さん!前作は覚えていなくとも、丸戸さんの過去の実績を見れば期待せざるを得ないわけで…また三角関係書かせたら絶妙に巧いですもの。もうホント名匠の域に達しているといっても過言じゃない!

ただ近年不振が続くLeafさんとなると、不安はぬぐえないのですが…のっけから、『introductory chapter』と『closing chapter』に分ける分割商法。…というより有料体験版?と思われる方法を取ってくる。流石、不安を高めるツボはしっかりと押さえてらっしゃる。

また絵の方も公式HPや事前情報では違和感を多少なりとも感じるクォリティ。
塗りのレベルは淡い感じも残しながらも何か好みでないと言うか、ペッタリしてるというか…
この作品、丸戸さんの名前だけで売ろうとしているんじゃあ…?とプレイ前には勘ぐり始めてしまうほど。

正直、シナリオだけでゲーム完成度としてはとんでもない地雷もありえるなーと思ってました。


しかしながら、プレイを始めてしまえば、そんな不安などどこ吹く風。
滅茶苦茶面白くて、楽しくて、切なくて…そんなWHITEALBUMの世界にグイグイと引きずり込まれてしまいました。

お話的には男1人、女二人の三角関係を描いた正統派ラブストーリー。
正直使い古され、全てのパターンがやりつくされたかのように思えるこの三角関係を見事に描ききってますし、キャラつくりも凄く良いです。ここは丸戸さんの全作品の集大成といえるほどで、丸戸さんの癖を残しつつも、どの丸戸作品よりもキャラもシナリオも洗練させたものに仕上げてきていると言っていいですねー。

何より丸戸シナリオの真骨頂は、主人公がとても素晴らしいこと。
相変わらずボイス有りで、非常に個性的。さらにしっかりとした信念と今まで生きてきた過去感情を持ち合わせているのが凄く好感が持てます。ストーリーの展開にあわせて性格や信念を変えちゃうようなエロゲ主人公じゃないんです!

だから、好きでもない女の子に迫られた…そこでその前まで何の気も持ってないのに「俺も前から好きだったよ」と平気で言っちゃう事はしません。主人公にも感情があり、恋心があり、様々な過去がある一人のキャラクター。思い通りには動いていきませんし、それ故ドラマは切なく展開し、グイグイと引きずり込まれていきます…全くもって凄い

主人公もヒロインたちも完璧超人でなく、凄く人間臭い、泥臭さを持っているのが素敵です。それぞれに生きてきた過去があり、その過去に基づいて信念を持ち、そして行動をしている…
人形のように主人公を無条件に愛して、全てを許したり、なんでも愛の力で乗り越えちゃうような聖人君子なんて一人もいない。皆長所があって短所がある、理性ではこうするのが正しいと思っていても思うように動けないもどかしさ…キャラの心情が繊細にかつ巧みに描かれているので、リアリティを感じ、思わずグッと感情移入をさせられてしまう。ホントに凄いの一言。


少し脱線して自分の恋愛論、人生論なんですけど、人間の感情ってそんなに単純なものじゃないと思うのですよ。人を好きと嫌いの2択で分けられるわけでなく、コイツのことは好きだけど、こいつのほうがもうちょっと好きだな。って2人の人を同時に好きになることだってあるし、恋愛感情じゃないものを恋愛感情と思い込むことだってある、周りの状況によって、Aを好きになったり、Bを好きになったり…

様々な歯車がかみ合って、恋愛って成立するもので、決して恋や愛という感情だけで成り立つものじゃないですよね。ひとつの歯車が少しでも外れてしまえば、全ての歯車の動きが変わってくるように、些細なキッカケで大きく全てが変わってしまう。それが人生だと思うのです。


この『WHITEALUBUM2』はその歯車がかみ合って動いていたように見えた序盤から、些細に歯車がずれ、そして全体がどうしようもなく悲しく動き出し、最後には全く歯車がかみ合わない最悪の結末へと導かれる…その展開が本当にやるせなく切ない思いが胸を満たしていきます

誰もが「これが正しい」「これで私たち3人はいつまでも楽しい3人でいられる」と思い行動しているのに、その結果がかみ合わってこない。その亀裂によって少しずつ心がすれ違い、すれ違った心をごまかし、そのごまかしが亀裂を大きくしていく。最後には修復できない誰も望んでいない結末へと導かれる…、またごまかしはその人の心を押さえつけ、その押さえつけはやがて出してはならない感情をも噴出し、結末をさらに不幸へと陥れていきます。

この展開を描ききったと言うのはホント脱帽。楽しい序盤から少しずつ亀裂が生じ始めていくその圧倒的な展開には目を話すことが出来ませんでした。


そして、その展開をやり直すこともこのゲームは許しません。選択肢がありませんから。
エロゲでは選択肢によって未来を変えることが出来るのが最大のポイントなのに、それを許さない…これもプレイヤーとしては無力感に貶められます。…ただ全てが上手くいった結末なんて見せられたら、WHITEALBUM2はただのエロゲでしかないです。ここまでべた褒めすることはなかったでしょうね。

後編にあたる「closing chapter」は最悪の状況の3年後から始まることになるのですが、やり直せない過去、からどのようにシナリオを展開させるのか、丸戸さんは自ら逃げ場をなくし、正に背水の陣。
ここまでの作品、ご都合主義に逃げない姿勢を見せ、キャラの心情を深く描き作ってしまったなら、適当にお茶を濁すことなんてもう出来ません。…どう締めくくるのか、楽しみにしています。


演出についても素晴らしい…と言えるところと言えないところがありまして…
基本的に演出のクォリティは高いです。タイトル画面の雪が降るところで自分は凄い完成度だ!と驚嘆しました!(…その前がばり甘だったので尚更)、音楽もいいものが多かったように思いますし。
しかし、「あっ!ここは力入れているな!」と思えるところは個人的には演出過剰に感じ、凄く興ざめしました。

例えば、音楽やボーカル曲を演出に取り入れて、テキストと同期してテキストには描かれないギター音やクラスの騒音を入れたり、ボーカル曲に合わせてテキストを進めたりなんて演出が各所にあるのですが…当然音楽は早回しできません。なのでテキストも自分のペースで進められないんですよね。

つまり強制オートモード。これはだるかったです。スキップしてもその箇所はスキップされないおまけ付き。エロゲの魅力って自分でガンガンクリックして自分のペースで読み進められるところにあるのに、一部とは言え、それをなくしてしまうのはどうかと思いますね。せめて選択させて欲しかった。

…まぁ他にも個人的にはいただけない演出がちらほら。全ては書きませんけど。


絵については、自分も最初は大丈夫かなぁと心配でしたが、プレイが始まってしまえばほぼ気になりませんでした。塗りについても寧ろ「WHITEALBUM」の世界観によくマッチしてますね。キャラデザも滅茶苦茶可愛く描かれているので、立ち絵を見るだけでもフツーに萌えました。そしてステージ衣装もアイドルっぽく、露出もありで凄く素敵!何よりかずさのクールさと雪菜のキュートさが凄く生えておりいい感じです。

それだけで満足…といいたいところですが、文句もあります。

…なんで、脱衣所でかずさと遭遇するハプニングイベントがあったのにそこにイベント絵がなかったのか!と言うことです。これは酷い。パンツもブラも見せてくれませんでした…その後、着替え姿を見てしまったことを主人公は謝り倒すのですが、肝心のシーンが見れてなかったら、謝り損にしか思えませんでしたよ!(何

他にも少し絵が足りないんじゃないかなぁ…と感じるところはチラホラあった気がします。そこは残念。枚数も30枚ほどで少なかったですしね。


【総評】

89点

この後の展開しだいでは全くもって駄作になる可能性もあるのですが、とりあえずはこの点数で。人間万事塞翁が馬という言葉もありますし。

重厚なラブストーリードラマを見たい方は是非。何が何でもやりましょう。
逆に、軽い作品が好きな方は絶対にプレイしない方が良いと思いますね。

できれば初回版をお奨めしておきます。
初回版に付いてくる小説は必読です。
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テーマ:18禁・美少女ゲーム - ジャンル:アダルト

  1. 2010/10/01(金) 17:55:18|
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